山にのぼる 黒木郁朝さんの版画です。我が家の玄関で、毎日見てから家を出ます。



2012年10月27日土曜日

イベント紹介 『ととろ講座2012 詩を読もう~ことばとの出合い~』

11/18(土)に、詩人・翻訳家のアーサー・ビナードさんと木坂涼さんを招いて、延岡市で講座・ワークショップが開催されます!!
 絵本、詩を通じて、ことばの豊かさ、「見えないものをみる力」を考えていければと思います。

☆講座☆
日時: 2012年11月18日(土)9時30分~12時30分 
場所: カルチャープラザ延岡 3階ハーモニーホール
参加費:999円

☆ことばあそびワークショップ☆
同日 12時30分~13時30分

問い合わせ先: ととろ三人の会(チラシに連絡先が載っています)

本が好きな人、詩が好きな人、子育て中の方、学校の先生、
そして何より子どもたち。
みんな、ことばをみつけにきませんか。






『ここが家だ』
絵 ベン・シャーン  構成・文 アーサー・ビナード

1954年の第五福竜丸事件
水爆実験により被爆した第五福竜丸の乗組員ら23人の、
被爆から亡くなるまでの時間、そして今。
原発の恐ろしさ、そして人間、社会の恐ろしさを感じる一作。


『さがしています』
作 アーサー・ビナード  写真 岡倉 禎志

ヒロシマを知っているものたちがさがしています―
たいせつな人びとを、未来につづく道を

アーサーさんが、毎日のように原爆資料館に足を運び、
そして、その物たちにとって「ピカドン」の意味をコトバにしていった。






~その中のひとつを紹介~

『いただきます
  いただきます』

 レイコという 女の子は
 ぼくの ふたを ぱかっと あけて
 ごはんと 豆を たべてくれる はずだった。

 12さいの レイコちゃんは ヒロシマの
 たてものを こわす しごとを
 毎日 やらされていた。
 8月6日の あさ げんばに いったら
 ピカアアアアアッと 光った。

 ぼくは ごはんを ぎゅっと まもろうとした。
 なのに ネツが ねじこんで
 なかまで 放射能は じわっと
 しみてきたんだ。
 もう ごはんは
 たべてはいけない。

 それでも ぼくは さがしているんだ。
 レイコちゃんが いえなかった
 「いただきます」を。

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