山にのぼる 黒木郁朝さんの版画です。我が家の玄関で、毎日見てから家を出ます。



2012年4月29日日曜日

「命」を考える

車で走っているときにスズメが飛んできた。
「当たるかも」と思ってスピードを落としたけど、
避け切れずに、フロントガラスに「ガツンっ!」

いそいで引きかえし、スズメを拾ったら、どうやら羽が折れているようだ。
必死に逃げようとして、数メートル飛んで落ちた。

落ちたところが田んぼの中。
拾いに行きたいが、苗を植えたばかりの田んぼ。悩む。

悩んでる最中に、カラスが飛んできた。
確かにスズメを狙っている。
最初は威嚇していたが、やめた。

僕らにとっては非日常だが、
動物の世界では「食べる」「食べられる」の日常。
ここでカラスを追い払ってもスズメの助けるすべはない。
カラスも必死。スズメも必死なんだ。
僕だけが取り残されていた。

今の僕にできることは、
静かに手を合わせ、
カラスがスズメを連れていき、飛んでいくのを見ているだけだった。

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