山にのぼる 黒木郁朝さんの版画です。我が家の玄関で、毎日見てから家を出ます。



2012年2月12日日曜日

研修日誌:ピアカウンセリングセミナー

この土日は「ピアカウンセリング研修」に参加してきました。
「ピアカウンセリング」とは、
『共通の経験と関心にもとづいた仲間同士の相互支援活動』です。
日本ピアカウンセリングネットワークによると、

ピアカウンセリングは、障害や病気の異なりにかかわらず、同じ課題に挑戦する人びとが手をとり合い、自らの経験を互いに生かしあう、自己肯定感にもとづいた可能性発見のプロセスともいえます。他の人が努力しようとしている姿勢を理解し、協力し、それに対して援助をしたり、支援する方法としてピアカウンセリングを用いることは、自分のそれまでの経験が生かされ、自己肯定感を得ることになります。また、支えるつもりだった自分が支えられ、支えあうという関係が生まれてくるのです。

と説明されています。
「ピア(peer)」とは、英語で「仲間」「対等」という意味で、お互いに対等な立場で、相手の話を傾聴し、自分の語りにより情報提供します。
専門職による問題解決型の一方的な援助関係ではなく、「自分自身が解決する糸口を持っている」ことを基本的な出発点とし、その手助けをするために、相手は「傾聴」と「情報提供」を行ないます。相互に役割も変わりますので、お互いがお互いにとっての援助者であり相談者となります。
(援助者-相談者・・・という枠組み自体も越えているのかもしれません。)

ピアカウンセリングセミナーは僕自身初めての参加だったんですが、とても勉強になりました。
輪になって座り、気分調べで始まり、気分調べで終わる。
最初に簡単にレクチャーがあったあと、自分について演習をし、一人ひとりが自分の書いたことについて話す。人が話している間はじっと聴き、非難はしない。持ち時間の中で自分の語りを出し、パスしてもよい。
初対面の人も多く、どこまで自分の話を出せるだろうと思っていましたが、一人ひとりの語りを聞いていくと、自分の中に染み込んできて、また、自分が語ることで、新たに気づきを得たりすることもありました。

決して非難することなく、「あぁ、これでいいんだなぁ」と自分で自分を認めることができました。
たぶん、一人で自己評価とかすると、どんどん悪い評価ばかりして嫌になるんだろうなと思うんですが、「仲間」とともに行うことで、前向きな気持ちで自分を受け入れることができました。

いっぱいの温かい気持ちを吸収して、ちょっとのぼせちゃったかな、頭がボーっとしましたが、
とてもいい気分でした。

この優しさが「ピア」の力でしょうね。当事者からの学びです。

日本ピアカウンセリングネットワークはこちら

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